search-s for Namazu AL-Mail Plug-in マニュアル ********************************************************************** ソフト名 :search-s for Namazu AL-Mail Plug-in Version 0.9.2 作者   :S.Yam こと 山下誠二 公開日  :2002/7/24 開発環境 :Borland Delphi 6 Professional + Update Pack 2 動作環境 :Namazu for Win32 v2.0 以上がインストールされていること。       Microsoft Windows 95/98/Me/NT/2000/XP       (Microsoft Internet Explorer 4.0以上)       Microsoft Windows 2000/XP にて確認。 種別   :フリーソフトウェア ファイル名:srchsp092.lzh ********************************************************************** ※このドキュメントは、松崎暁氏が作られた「構造化エディタ」で作成されていま す。構造化エディタでご覧になると、階層化されて表示され、見やすくなります。 構造化エディタは、以下の URL からダウンロードできます。 http://club.pep.ne.jp/~momotan/sted.html ■0. 目次 1. 概要 2. インストール 2-1. ファイルの説明 2-2. インストール前の準備 2-3. インストール方法 2-4. 必要なソフトウェア 2-5. アンインストール方法 3. 使い方 3-1. 設定 3-1-1. インデックス作成 3-1-2. 検索 3-1-3. コマンド 3-1-4. その他 3-1-5. パス 3-1-6. 高度 3-2. インデックス作成・更新 3-3. 検索 3-3-1. 「検索」ウィンドウの説明 3-3-2. 「対象フォルダ選択」ウィンドウの説明 3-3-3. エイリアスの使い方 3-4. 検索結果 3-4-1. メニューの説明 3-4-2. 各項目の説明 3-5. バージョン情報 4. 技術情報 □設定ファイルについて □インデックスの管理方法 □検索結果が日付順に正しく並び替えされない □将来の予定 5. 著作権・免責 6. 転載・配布 7. サポート 8. 最後に ■1. 概要  search-s for Namazu AL-Mail Plug-in (以下 search-s Plug-in) は、単体で動 作する search-s for Namazu を、AL-Mail に特化した機能を追加し、DLL にして AL-Mail32 のプラグインとして組み込める形にしたものです。AL-Mail は、 有限会社クレアル 中村匡志氏が開発されたメーラー (MUA) です。  Namazu は、高林哲氏によって開発された全文検索システムです。もともとは、 UNIX ペースで開発されたものでした。これを Windows 95 や Windows NT などで 動作するように広瀬氏によって移植され、Namazu for Win32 として公開されまし た。  現在、Namazu は Namazu Project によってメンテナンスされています。Win32 向 けのパッケージ担当は、竹迫氏に代わっています。  search-s for Namazu は、Namazu for Win32 を利用しやすくするための GUI イ ンターフェイスです。search-s for Namazu は、実行ファイル形式で、単独のアプ リケーションとして利用できます。  search-s Plug-in を組み込むことで、AL-Mail で指定した任意の(複数)フォル ダからメールを全文検索することができます。また、Namazu 同様に、AL-Mail 標 準の検索機能ではできないさまざまな検索 ・単語を前方一致・後方一致・中間一致で検索 ・AND, OR, NOT 演算子による検索 ・正規表現による検索 ・フィールド指定 (送信者・題名・日付など) による検索 ができるようになります。 ■2. インストール 2-1. ファイルの説明  配布されているアーカイブ (圧縮ファイル) には、以下のファイルが含まれてい ます。 searchsp.dll  AL-Mail32用プラグイン。 searchsp.txt  マニュアル。(このファイル) searchsp.pl  Namazu用フィルタ。Perlスクリプト。  search-s Plug-in を使うには、このうち、searchsp.dll のみで動作します。 searchsp.pl に関する説明・使い方については、「4. 技術情報」の「検索結果が 日付順に正しく並び替えされない」の説明を読んでください。 2-2. インストール前の準備  search-s Plug-in が動作する環境を作るには、下記のソフトウェアをインストー ルしなければなりません。 ・AL-Mail32 1.10 以上 ・Namazu v2.0 for Win32 以上   ※最新版を推奨。 ・Perl 5.004 以上 ・NKF (Network Kanji Filter)   ※Namazu for Win32 v2.0 以上では同梱されているため不要 ・KAKASI for Win32   ※辞書ファイルのみ必要  各ソフトウェアの入手先等は、「2-1.必要なソフトウェア」を参照してください。  上記ソフトウェアのインストールが終わったら、search-s Plug-in をインストー ルします。 2-3. インストール方法  search-s Plug-in のインストール方法は、AL-Mail がインストールされている フォルダ(初期値では、C:\Program Files\Almail32) に Plugins というフォルダ を作成して(通常は AL-Mail インストール時に作成されます)、その中に、同梱の ファイル searchsp.dll をコピーするだけです。  AL-Mial のメールボックス (Mailbox フォルダ) の下に Plugins というフォル ダを作成して、その中に DLL をコピーしても使えます。  旧バージョンの search-s Plug-in をお使いの場合は、AL-Mail をすべて終了さ せてからでないと上書きできませんので、ご注意ください。 また、初めて search-s Plug-in をインストールする場合、AL-Mail が起動中に DLL をコピーしても即時には組み込まれません。ファイルのコピー後、AL-Mail を 再起動したときに search-s Plug-in が使えるようになります。 2-4. 必要なソフトウェア  各ソフトウェアの入手先などを紹介します。 □AL-Mail32  search-s Plug-in は、AL-Mail に組み込むプラグインなので、必須です。 AL-Mail32 1.10 以上をお使いください。  以下の URL からダウンロードすることができます。 http://www.almail.com/ □Namazu for Win32  Namazu for Win32 の動作には、 ・Perl 5.004 以上 ・NKF (Network Kanji Filter) ・KAKASI が必要となります。それぞれの入手先については、次の項からの説明を参照し てください。 (1) Perl (ActivePerl) (2) Namazu for Win32 (3) KAKASI の辞書ファイルのコピー、環境変数の設定 の順にインストールするとセットアップ作業が楽だと思います。  尚、初めてインストールするときは、Perl、Namazu それぞれのインストー ル完了後に、システムの再起動が必要ですのでご注意ください。Windows XP の場合は、再起動しなくてもできるようです。 ・Namazu for Win32 v2.0 以上  Namazu for Win32 は、Namazu の Webサイトからダウンロードできます。 URL は、 http://www.namazu.org/windows/ です。  最新版をお使いになることをお薦めします。  自己解凍形式になっているので、インストールは簡単です。インストール後、 Windows を再起動してください。 ・Perl 5.004 以上  Win32 の環境で動作する Perl にはいくつかありますが、ActiveState の ActivePerl では動作確認されています。  ActivePerl は、以下の URL からダウンロードできます。 http://www.ActiveState.com/Products/ActivePerl/  ActivePerl のインストールには、Windows Installer やその他のソフトウ ェアが必要になる場合があります。ActiveState のサイトに説明がありますの で、よく読んで必要なものを別途入手してください。  Windows 95 で使用する場合、ActivePerl をインストールする前に、 DCOM95 for Windows 95 をインストールしてください。  DCOM95 for Windows 95Microsoft は、以下のURL からダウンロードできま す。 http://www.microsoft.com/japan/com/comdownload.asp ・NKF (Network Kanji Filter)  Namazu v2.0 以上では、モジュール(PPM) を使うようになっていて、NKF は パッケージに同梱されているため、別途 NKF をインストールする必要はあり ません。 ・KAKASI for Win32  Namazu v2.0 以上では、モジュール (PPM) を使うようになっていて、KAKASI はパッケージに同梱されているため、別途 KAKASI(kakasi.exe) をインストー ルする必要はありません。ただし、辞書が必要となるので、KAKASI のパッケー ジに含まれている itaijidict, kanwadict を解凍して用意してください。  辞書ファイルをコピーした場所を、環境変数 KANWADICTPATH, ITAJIDICTPATH に正しく設定してください。  KAKASI は、以下の URL から入手できます。 http://kakasi.namazu.org/ 2-5. アンインストール方法  アンインストールは、searchsp.dll と設定ファイル (searchsp.ini) とインデッ クスファイル (NMZ.*) を削除すれば完了します。  設定ファイルとインデックスファイルのファイルが保存されている場所は、「4. 技術情報」を参照してください。  search-s Plug-in 自体は、レジストリに何も書き込みません。 ■3. 使い方  search-s Plug-in をインストール後、AL-Mail を起動すると、AL-Mailウィンド ウのメニューに、 「ツール」−「プラグイン・オプション」−「search-s for Namazu」 「ツール」−「Namazuインデックス更新」 「ツール」−「Namazu検索」 「ヘルプ」−「プラグイン情報」−「search-s for Namazu」 というメニューが追加されます。  まず、各種設定をし、インデックスの作成を行ってください。インデックスが作 成されていないフォルダを対象にして Namazu で検索することはできません。  画面ごとに使い方を説明します。 3-1. 設定  「ツール」−「プラグイン・オプション」−「search-s for Namazu」メニュー を選択すると、search-s Plug-in の「設定」ウィンドウが表示されます。  「OK」ボタンを押すと、設定した内容が保存され、画面が閉じます。「キャンセ ル」ボタンを押すと、変更は反映されずに画面が閉じます。  タブごとに説明していきます。 3-1-1. インデックス作成 更新のタイミング  インデックスの更新をするタイミングを設定します。  「AL-Mail 起動時」および「AL-Mail 終了時」を選択すると、それぞれのタ イミングで自動的に「インデックス作成」ウィンドウが表示されるようになり ます。  「自動で行わない」を選択したときは、手動でインデックスの作成を行いま す。 メールを××通受信毎に行う  「更新のタイミング」で「AL-Mail 起動時」または「AL-Mail 終了時」 を選択したときのみ有効です。前回インデックスを作成してから何通以上 受信したときにインデックス作成を行うかを指定します。  「0」を指定すると、毎回「インデックス作成」ウィンドウが表示され ます。 実行前に確認しない  この項目にチェックすると、メニューから「Namazuインデックス更新」を選 択したときに、フォルダの選択をスキップして、すぐにインデックスの作成を 開始します。  AL-Mail 起動時・終了時に自動的にインデックス作成を行う場合も同様です。 終了したら AL-Mailウィンドウに戻る  この項目にチェックすると、インデックス作成が終わった後、自動的に「イ ンデックス作成」ウィンドウを閉じて、AL-Mailウィンドウに戻ります。 3-1-2. 検索 検索式入力欄で IME をオンにする  この項目にチェックすると、「検索」ウィンドウおよび「検索結果」ウィン ドウの「検索式」のところにフォーカスが移ったときに自動的に IME がオン になります。  日本語での検索が多い場合は、この項目にチェックすると便利になります。 結果の表示形式変更時に再検索  この項目にチェックすると、「検索結果」ウィンドウの「ソート」「要約」 「件数」メニューから設定を変更したときに、すぐに再検索され、結果を更新 するようになります。 複数フォルダの検索結果にはフォルダ名を表示  この項目にチェックすると、複数フォルダから検索した場合に表示される検 索結果の「参考ヒット数」の箇所にディレクトリ名ではなく、AL-Mail のフォ ルダ名を表示するようになります。 メールVIEW 起動時に検索終了  検索でヒットしたメールを AL-Mail のメールVIEW で表示させたときに、 「検索結果」ウィンドウを開いたままにするか、画面を閉じて検索を終了する かを設定します。この項目にチェックすると、メールVIEW で開いたときに 「検索」ウィンドウを閉じます。 使ったコマンドラインを確認できるようにする  この項目にチェックすると、検索した後で使われたコマンドラインを確認で きるように、「検索結果」ウィンドウにボタンが表示されます。  この機能は、不具合報告のときなどに使います。 3-1-3. コマンド mknmz 引数  mknmz (インデックス作成) を実行するときに追加するコマンドライン・オ プションを設定します。mknmz のコマンドライン・オプションについての説明 は、Namazu のドキュメントを参照してください。 namazu 引数  namazu.exe (検索) を実行するときに追加するコマンドライン・オプション を設定します。namazu のコマンドライン・オプションについての説明は、 Namazu のドキュメントを参照してください。  いくつかのコマンドライン・オプションは、「検索」ウィンドウで指定でき ますので、重ならないように注意してください。 日付順に使う引数  「検索結果」ウィンドウの「ソート」メニューのうち、「古い順」「新しい 順」を選んだときに namazu.exe に与えるソート用のコマンドライン・オプショ ンを指定します。  古い順で使うオプションと新しい順で使うオプションをコンマ(,) で区切っ て指定してください。  通常は、「--late,--early」を指定してください。詳しくは、「4. 技術情 報」の「検索結果が日付順に正しく並び替えされない」をご覧ください。 「初期値に戻す」ボタン  「mknmz オプション」「namazu オプション」に初期値を設定します。通常 は、このボタン押して設定される値を変更する必要はありません。 「?」ボタン  mknmz, namazu のコマンドライン・オプションの一覧を表示します。それぞ れのバージョン情報が表示されます。「mknmz -C」の結果も表示されます。 mknmz 実行時 実行中の画面を表示する  インデックス作成時、mknmz の実行経過を表示するかどうかを設定しま す。この項目にチェックすると、実行経過を表示します。 DOS窓で実行  この項目にチェックすると、mknmz の実行経過を DOS窓で実行しま す。チェックを外すと、DOS窓の内容を横取りして表示するウィンド ウで経過を見ることができるようになります。  インデックス作成の途中で Ctrl + C キーを押すことで中断できる ようにするためには、この項目にチェックしてください。 アイコン化  この項目にチェックすると、mknmz の実行経過を表示するウィンド ウを最小化して開きます。 3-1-4. その他 メニュー  メニューのキャプション(文字列) を設定します。このページの設定の変 更は、AL-Mail を再起動した後で有効となります。  アクセラレータキーを設定するときは、"&" + (設定したいキー) を含めて ください。 インデックス作成  インデックス作成を実行するときに選択するメニューの文字列を設定し ます。 Namazu検索  検索を実行するときに選択するメニューの文字列を設定します。 3-1-5. パス  コマンドを実行する際に呼び出すファイルのファイル名を指定します。すべてド ライブ名を含んだフルパスで指定してください。  Perl.exe, namazu.exe にパスが通っていることが分かっている場合は、実行ファ イル名のみでも動作します。 Perl  Perl の本体(Perl.exe) のパスを指定します。 mknmz  mknmz(Perl スクリプト) のパスを指定します。 namazu  namazu.exe のパスを指定します。 「初期値に戻す」ボタン  Perl(ActivePerl)、Namazu for Win32 を、インストール先を初期 値のまま変更せずにインストールした場合の各パスを設定します。 3-1-6. 高度 インデックス作成時に作業用ディレクトリを使用する  この項目にチェックすると、作業用ディレクトリ(C:\Windows\Temp など) 内でインデックスを作成します。  ネットワークドライブ(共有フォルダ) にあるメールボックスのインデック スを作成するときは、インデックスファイルを一旦ローカルドライブにコピー して更新し、書き戻す方が早く完了するようです。 namazurc を作成しない  この項目にチェックすると、通常は検索するときに毎回作り直される namazurc というファイルを作成しません。ユーザで namazurc を定義したいときなどに 使用します。namazurc についての説明は、Namazu のマニュアルをご覧くださ い。 3-2. インデックス作成・更新  「ツール」−「Namazuインデックス更新」メニューを選択すると、「インデック ス作成」ウィンドウが表示されます。  まず、各設定を行います。 インデックスを作成するフォルダ  インデックスを作成する対象のフォルダを選択します。一覧の中から、 Namazu による検索をしたいフォルダを選択してください。キーボードで操作 するときは、カーソルキーとスペースキーを使います。  対象のフォルダを減らすことで、ディスク容量を節約することができます。  グループフォルダのチェックのオン/オフを切り替えると、その中にあるす べてのフォルダのチェックのオン/オフをまとめて切り替えることができます。 その中にグループフォルダが存在した場合は、それらのチェックも同期します。  「ごみ箱」フォルダを対象にすることはできません。 「全選択」ボタン  フォルダ一覧のすべてのフォルダにチェックします。 「全解除」ボタン  フォルダ一覧のすべてのフォルダのチェックを外します。 削除して作り直す  この項目にチェックすると、過去に作成されたインデックスが存在していて も、すべて削除して、インデックスを作り直します。 対象フォルダ保存  この項目にチェックすると、インデックスを作成する対象のフォルダ (チェックしたフォルダ) を記憶します。次回、この画面を開いたときに、同 じフォルダにチェックされた状態で開きます。この項目は、「キャンセル」ボ タンを押したときにも有効となります。  対象のフォルダを選択したら、「インデックス作成」ボタンを押してください。 インデックスの作成を開始します。インデックス作成中は、フォルダ選択の画面は 使用できません。終了するまでしばらくお待ちください。  画面下部のステータスバーには、前回インデックス作成(更新) を行った日時と、 前回インデックス作成を行ってから受信したメールの数が表示されます。インデッ クス作成中は、指定したフォルダのうち、いくつ目のフォルダのインデックスを作 成中か経過を表示します。  選択したフォルダにメールがたくさんあると、インデックスの作成に時間がかか ります。インデックス作成中に他の作業がしたいときは、別でもうひとつ AL-Mail を起動してください。  設定で、「DOS窓で実行」を指定している場合は、Ctrl + Cキーで中断すること ができます。  終了するときは、「キャンセル」ボタンを押してください。 3-3. 検索  「ツール」−「Namazu検索」メニューを選択すると、検索条件を設定するための 「検索」ウィンドウが開きます。  この画面で対象フォルダと検索式を指定して、「検索」ボタンを押すと検索でき ます。 3-3-1. 「検索」ウィンドウの説明 対象フォルダ  検索するフォルダを指定します。 エイリアス (コンボボックス)  エイリアスを選択します。エイリアスとは、いくつかのフォルダの組み 合わせを別名で定義したもののことです。詳しくは、別項で説明します。 エイリアス編集ボタン (コンボボックスの右側)  エイリアスの名称変更、順番の変更、削除を行う画面を表示します。詳 しくは、別項で説明します。F2キーを押してもこのボタンを押したときと 同じ動作をします。 フォルダ名表示欄  エイリアスを選択した場合は、エイリアスで定義されているフォルダの 組み合わせに従って、すべてのフォルダ名が表示されます。「参照」ボタ ンからフォルダを選択した場合は、選択されたフォルダの名称が表示され ます。  マウスカーソルをこの欄の上に重ねると、ツールチップで選択したフォ ルダ名が表示されます。 「参照」ボタン  このボタンを押すと、「対象フォルダ選択」ウィンドウが表示されます。 この画面のフォルダ一覧から検索するフォルダを選択してください。この ダイアログの詳しい操作方法は、次の項の『「対象フォルダ選択」ウィン ドウの説明』をご覧ください。  検索対象として選択できるのは、事前にインデックスを作成したフォル ダのみですので注意してください。 検索式  namazu に渡す検索式を入力します。ある単語 (語句) を含むメールを検索 をする場合は、その単語を入力するだけです。複数の単語が含まれているメー ルを検索したいときは、単語間に半角空白を入れて指定してください。正規表 現で指定するときは、"/" (スラッシュ) で囲んでください。  検索式についての詳しい説明は、Namazu のマニュアル (c:\usr\local\namazu\doc\ja\manual.html#QUERY) をご覧ください。 ヘッダ指定  ヘッダの内容で検索する場合に使用します。複数指定することもできます。  まず、ヘッダ名を左側のコンボボックスのリストから選択します。次に、右 側のテキストボックスに、検索式を入力します。この検索式に空白を含ませる と意図した動作をしないので、分けて条件を指定するか、正規表現による検索 で代用してください。  検索式を入力したら、「追加」ボタンを押してください。 「追加」ボタン  ヘッダ指定による条件を追加します。上に条件を入力後、このボタンを 押すと、下のリストビューに追加されます。同じ条件がすでにある場合は、 無視されます。 「削除」ボタン  すでに入力されている条件を削除します。下のリストから項目(検索条件) を選択してからこのボタンを押します。 「検索」ボタン  検索を開始します。検索式が指定されていないときは、検索をせずに、「検 索結果」ウィンドウが表示されます。  「検索結果」ウィンドウの操作については、「3-4. 検索結果」をご覧くだ さい。 「キャンセル」ボタン  「検索」ウィンドウを閉じます。  AL-Mailウィンドウから呼び出した直後では、AL-Mailウィンドウに戻ります。 「検索結果」ウィンドウから呼び出したときは、「検索結果」ウィンドウに戻 ります。  対象フォルダは、自動的に保存され、次回も同じフォルダが選択された状態で 「検索」ウィンドウは開きます。 3-3-2. 「対象フォルダ選択」ウィンドウの説明  「参照」ボタンを押したときに表示されるメニューから「一覧から選択」メニュー を選択すると、「対象フォルダ選択」ウィンドウが表示されます。  中央に表示されているフォルダ一覧から、検索対象とするフォルダにチェックを 入れてください。  キーボードでの操作を説明します。 スペースキー  選択している項目 (メールフォルダ) のチェックのオン/オフを切り替 えます。  グループフォルダを選択した状態でスペースキーを押すと、その階層下 のすべてのメールフォルダのチェックを切り替えます。 「→」「←」キー (カーソルキー)  選択している項目のツリーの展開・折り畳みをします。 「*」キー  選択している項目の下のツリーをすべて展開します。下の階層にあるグ ループフォルダもすべて展開された状態になります。 Ctrl + 「→」「←」キー  フォルダ一覧の表示部を横にスクロールさせます。フォルダ名が右の方 に隠れて見えないときに表示させることができます。 3-3-3. エイリアスの使い方  検索対象とするフォルダの組み合わせを、エイリアスとして名前をつけて保存す ることができます。  よく使うフォルダの組み合わせがある場合に便利です。  例えば、いくつかのメーリングリストに参加していて、「どこのメーリングリス トか忘れたけど」といったときのために、「すべてのML」というエイリアスを登録 しておくことで、「対象フォルダ選択」ウィンドウを呼び出してフォルダを毎回選 択する手間が省けます。 □メニューの説明  「エイリアス」ボタンを押すと、ポップアップメニューが表示されます。 エイリアス名  保存されているエイリアス名が並びます。最後のエイリアス名の下に区 切り線が入ります。エイリアスがひとつも登録されていないときは、区切 り線は表示されません。 「エイリアス管理」メニュー 「新規保存」メニュー  現在選択されているフォルダの組み合わせをエイリアスとして、名 前をつけて保存します。「エイリアス」ダイアログが表示されます。 「名前・順序の変更」メニュー  すでに登録されているエイリアスの、エイリアス名の変更・表示順 の変更を行います。「エイリアス」ダイアログが表示されます。 「削除」メニュー  エイリアスの削除を行います。先に削除するエイリアスを選択して から、このメニューを選択してください。確認の後、削除されます。 □「エイリアス」ダイアログの説明  「エイリアス」ボタンを押したときに表示されるメニューから「新規保存」メニュー または「名前・順序の変更」メニューを選択すると、「エイリアス」ダイアログが 表示されます。 ・新規保存のとき  中央に選択されているフォルダの名前が表示されます。このフォルダの 組み合わせにつけるエイリアス名を「エイリアス名」に入力します。すで に登録してあるエイリアスに上書きするときは、コンボボックスのリスト から選択してください。  「挿入位置」は、メニューの何番目に入れるかを指定します。特に指定 しない場合は、一番最後に入ります。 ・名前・順序の変更のとき  まず、名前か順序を変更したいエイリアスを「旧エイリアス名」コンボ ボックスのリストから選択します。選択すると、中央に現在そのエイリア スに設定されているフォルダの名前の一覧が表示されます。  「新エイリアス名」に新しい名前を入力します。名前を変更する必要が ないときは、コンボボックスのリストから同じ名前を選択してください。  順番を変更するときは、「挿入位置」コンボボックスのリストから何番 目にしたいかを選択してください。順番を変更しないときは、何も指定し なくて構いません。  最後に「保存」ボタンを押すと、指定した内容で保存されます。「キャンセル」 ボタンを押すと破棄します。  尚、エイリアス名には、アクセラレータキーを設定することも可能です。「お友 達(&F)」といったように、"&" を使って指定します。 3-4. 検索結果  「検索」ウィンドウで検索条件を指定し、「検索」ボタンを押すと、「検索結果」 ウィンドウが表示されます。中央に検索結果が表示されます。  与えた検索式にヒットした文書があったとき、検索結果には、題名と一部のヘッ ダ、要約 (本文の一部) が表示されます。  スコア (score) というのは、検索条件にどれだけマッチしているかの度合を表し ます。例えば、ひとつの単語を検索条件にした場合、その単語を本文中に多く(何 回も)含んでいたり、題名に含まれていると、スコアが高くなります。  メニューと画面の各項目とに分けて説明します。 3-4-1. メニューの説明  メニューから、検索結果の表示方法などの設定を変更することができます。 「ソート」メニュー  検索結果の表示順を決めます。Namazu v1.3.x を使用している場合は、選択 できないものがあります。  「古い順」と「新しい順」は、Namazu v1.3.x ではファイルの日付(タイム スタンプ) を基にソートされるので、必ずしも Date: ヘッダの順にはならな いので注意してください。  namazu のコマンドライン・オプションとの関係は、 「古い順」 ... --early 「新しい順」 ... --late 「スコア順」 ... --sort=score 「題名順」 ... --sort=field:subject 「差出人順」 ... --sort=field:from 「宛先順」 ... --sort=field:to 「ファイル名順」 ... --sort=field:uri 「昇順」 ... --ascending を付加 「降順」 ... なし となっています。 「要約」メニュー  検索結果に一部のヘッダと本文の一部を表示するかどうかを設定します。 「表示する」か「表示しない」のどちらかを選択します。  namazu のコマンドライン・オプションの "-s" (v1.3.x) または "--short" (v2.0) と対応します。 「件数」メニュー  検索結果に一度に表示する件数を指定します。「20件」「50件」「100件」 「すべて」の中から選択します。  namazu のコマンドライン・オプションとの関係は、 「20件」「50件」「100件」 ... -n [件数] 「すべて」 ... --all (v2.0) となっています。 「コード変換」メニュー  「メール内容」の文字コードの変換を行うかどうかを指定します。 「JIS -> Shift-JIS」か「無変換」のどちらかを選択します。メニューから 選択すると、「メール内容」が前面になっているときのみ、変換された結果が 再表示されます。  AL-Mail で受信されたメールには、Shift-JISコードに変換されて保存され るものと JISコードのままで保存されるものがあります。文字化けを起こして しまうときは、もう一方を選択してみてください。それでも化けるときは、 Shift + Enter キーで「メールVIEW」を起動してみてください。 「設定」メニュー 「フォント」メニュー  「検索結果」と「メール内容」で表示に使うフォントを指定します。フォ ントの変更は、「検索結果」ウィンドウを一度閉じて、再び開いたときに 反映されます。 「色をつけない」  検索結果の題名とファイル名の部分に色をつけるかどうかを設定します。 色をつけない設定にすると、検索をしたときに、検索結果が表示されるの が若干速くなります。 「位置を保存」「サイズを保存」  「検索結果」ウィンドウの位置とサイズを保存するかどうかを設定しま す。 保存すると、次回も同じ位置・サイズで表示されます。 「ヘルプ」メニュー 「Namazu のヘルプ」  Namazu のマニュアルを表示します。 「バージョン情報」  search-s Plug-in のバージョン情報を表示します。  設定で、「結果の表示形式変更時に再検索」にチェックしてあるときは、「ソー ト」「要約」「件数」メニューで選択したときに、自動的に前回与えた検索式で再 検索されます。 3-4-2. 各項目の説明 検索式  namazu に渡す検索式を入力します。対象のフォルダは、「検索」ウィンド ウで指定されたものが使用されます。対象のフォルダを変更する場合は、「条 件設定」ボタンを押して、「検索」ウィンドウから変更してください。  検索式についての詳しい説明は、Namazu のマニュアルをご覧ください。 「検索」ボタン  検索を開始します。検索中(namazu.exe を実行中) は、使用不可です。 「検索結果」ページ  namazu が返した検索式にマッチしたメールの一覧が表示されます。ここで は、以下のキーを使うことができます。 Enter キー  Enter キーを押すと、カーソル位置よりも後ろの検索結果のメールの内 容が「メール内容」に表示されます。要約部分にカーソルがある場合は、 現在カーソルがあるメールの内容が表示されます。題名(青い部分) やファ イル名(緑の部分) にカーソルを合わせてから押す必要はありません。 N キー  N キーを押すと、カーソル位置の次の項目(ヒットした文書) にカーソ ルが移動します。最後の項目にカーソルがある場合は、無視されます。 P キー  P キーを押すと、カーソル位置の前の項目(ヒットした文書) にカーソ ルが移動します。先頭の項目にカーソルがある場合は、無視されます。 Shift + Enter キー  Shift キーを押しながら Enter キーを押すと、カーソル位置の項目の メールを「メールVIEW」ウィンドウで開きます。メールに対して返信や転 送をしたり、マークする場合などは、メールVIEW を呼び出してから各操 作を行ってください。  初期値では、メールVIEW を呼び出したとき、「検索結果」ウィンドウ は閉じません。メールVIEW を閉じると「検索結果」ウィンドウに戻りま す。設定により「検索結果」ウィンドウを閉じるようにすることもできま す。  「検索結果」の色の着いた部分にマウスカーソルを合わせると、マウ スカーソルが手の形に変わります。その状態でクリックすると、メールの 内容が表示されます (Enterキーと同じ動作)。 「メール内容」ページ  「検索結果」で選択した項目のメールの内容が表示されます。最初のカーソ ル位置は、本文が開始するところです。上部には、選択した項目(メール) の 番号と題名が表示されます。  ここでは、以下のキーを使うことができます。 スペースキー  スペースキーを押すと、1画面分後ろ(進む) にスクロールします。 PageDown キーを押したときとほぼ同様です。 BackSpace キー、Shift + スペースキー  BackSpace キーを押すと、1画面分前(戻る) にスクロールします。 PageUp キーを押したときとほぼ同様です。 Enter キー  Enter キーを押すと、「検索結果」に表示が切り替わります。カーソル 位置はどこでも構いません。「検索結果」に戻ったときのカーソル位置は、 前回の位置です。 N キー  N キーを押すと、検索結果の次のメールに移動し、内容が切り替わりま す。最後のメールだった場合は、無視されます。 P キー  P キーを押すと、検索結果の前のメールに移動し、内容が切り替わりま す。最初のメールだった場合は、無視されます。 Shift + Enter キー  Shift キーを押しながら Enter キーを押すと、表示しているメールを 「メールVIEW」ウィンドウで開きます。表示しているメールに対して返信 したり、転送をしたり、マークする場合などは、メールVIEW を呼び出し てから各操作を行ってください。  初期値では、メールVIEW を呼び出したとき、「検索結果」ウィンドウ は閉じません。設定を変更することで、閉じるようにすることもできます。 「↑」ボタン  検索結果のひとつ前の項目のメール内容を表示します。 「↓」ボタン  検索結果の一つ次の項目のメールの内容を表示します。 メールVIEW ボタン  手紙を開封しているアイコンの描かれたボタンを押すと、表示している メールを AL-Mail のメールVIEW で開きます。 「コマンドライン」ボタン  検索に使用したコマンドラインが「検索結果」ページに表示されます。  ボタンを押したときに、このコマンドラインは、クリップボードにコピーさ れます。このボタンは、設定で「使ったコマンドラインを確認できるようにす る」にチェックしてあるときのみ表示されます。 「条件設定」ボタン  「検索」ウィンドウを開きます。対象のフォルダを変更する場合などに使用 します。  「検索」ウィンドウの操作に関しては、「3-3. 検索」の項をご覧ください。 3-5. バージョン情報  「ヘルプ」−「プラグイン情報」−「search-s for Namazu」メニューを選択す ると、バージョン情報が表示されます。  「検索結果」ウィンドウで「ヘルプ」−「バージョン情報」を選択したときにも 表示されます。 「OK」ボタン  画面を閉じます。 「関連ホームページ」  search-s Plug-in に関連する Webページへリンクしています。このボタン を押すと、ポップアップメニューが表示されます。見たい情報を選択すると、 Webブラウザが起動して Webページが表示されます。 ■4. 技術情報 ※この章の中では、AL-Mail の中での「フォルダ」と区別するため「ディレクトリ」 という言葉を使うことにします。 □設定ファイルについて  search-s Plug-in の各種設定を記憶しておくため、searchsp.ini という名前の ファイルをアカウントディレクトリ(Mailbox\Account1, Mailbox\Account2 ... ) に作成しています。  アンインストールする場合は、メールボックスの中に作られたインデックスファ イルとこの設定ファイルを削除してください。  インデックスファイルの場所についての説明は、「インデックスの管理方法」を ご覧ください。 □インデックスの管理方法  search-s Plugin では、Namazu のインデックスファイルを、アカウントディレ クトリ(Mailbox\Account1, Mailbox\Account2 ... ) の下に "Namazu" というディ レクトリを作成して、その中にメールフォルダ(グループフォルダ) と同じように 階層でディレクトリを用意してフォルダごとに管理しています。  ディレクトリ名は、AL-Mail の作るフォルダ名を使うと、namazu.exe を実行す る際のコマンドラインが非常に長くなるので、独自の名前付け規則で変えています。  規則は、 ".box" --> (削除) "userNNN"(NNN は数字) --> "bNNN" としています。例えば、 "inbox.box" --> "inbox" "user001.box" --> "b001" となります。  Version 0.9 から、インデックスファイルを任意の場所に作成することができる ようにしました。  インデックスを別の場所に作成したいときは、searchsp.ini の [Mknmz] セクショ ンに、 [Mknmz] IndexDir=c:\indexes\ のように設定してください。最後に "\" が必要です。設定画面に項目はありませ ん。エディタで直接編集してください。 □検索結果が日付順に正しく並び替えされない ○現象  「検索結果」ウィンドウでの「ソート」メニューから「古い順」「新しい順」を 選択しても、日付(時刻)順にならないことが多々あります。  これは、namazu.exe の引数に --late, --early を指定しているためです。 ○Namazu の仕様  インデックスを作成するときに、インデックスファイルにファイルの日付が記録 されるのですが、この日付にはファイルの更新日時が使われます。  AL-Mail では、メールのプロパティが変わったときに、メール(ファイル) の X-ALMail-Status: ヘッダを書き換えます。このときに、同時にファイルの更新日 時も変わってしまいます。  「プロパティが変わったとき」というものには、「未読から既読に変わった」と きや「マークを付けた」ときも含まれます。  その後、インデックスを作成したときに、インデックス作成プログラム(mknmz) は、ファイルの日付が変わったことを検出して「内容が更新された」と判定してし まうのです。インデックスにも「プロパティを変更した日時」が記録されてしまい ます。  mknmz には、文書の更新・削除を反映しないオプションがありますが、更新だけ 反映しないオプションがありません。そのため、インデックスに記録された日付を うまくコントロールできません。  namazu の検索で、オプションに --field=date: を指定することで、Date: ヘッ ダによるソートができます。ですが、インデックスには Date: ヘッダの内容がそ のまま記録されているため、先頭にある曜日(Sun, Mon, Tue, ...) で並び替えさ れてしまい、時系列順にならないためです。 ○フィルタの追加  そこで、この問題に対策するために”フィルタ”を用意しました(Version 0.9.2 から)。配布ファイルに同梱されている searchsp.pl というファイルです。  Namazu には、標準では対応していない文書のインデックスを作成することがで きるように、機能を拡張することができます。その方法が「フィルタを作る」こと なのです。  この searchsp.pl というフィルタは、標準のメールファイル(message/rfc822) 用のフィルタを改造し、インデックスに記録する日付に Date: ヘッダの内容を使 うようにしています。  また、日付のフォーマットを 年/月/日(曜日) 時:分:秒 という形に整形してい ます。尚、フィルタで曜日を日本語(月、火、水、・・・) になるようにしていま す。 ○searchsp.pl の使い方  検索結果の表示方法で日付順を指定したときに、正しく並び替えされるようにす るためのフィルタ searchsp.pl を使えるようにする方法を説明します。 (1) 配布ファイルに同梱の searchsp.pll を Namazu をインストールしたディ レクトリ(フォルダ) の filter ディレクトリにコピーします。通常は、 C:\namazu\share\namazu\filter になります。 (2) 「スタート」ボタンから「プログラム」−「MS-DOS プロンプト」 (Windows Me/2000/XP は「プログラム」−「アクセサリ」−「コマンドプ ロンプト」)を開き、「mknmz -C」と入力して Enterキーを押してくださ い。表示される内容に「message/searchsp」という行があれば、正しい場 所にコピーされています。 (3) search-s Plug-in の設定を変更します。「設定」ウィンドウの「コマン ド」ページの「mknmz引数」の欄に「--media-type="message/searchsp"」 という文字列を追加してください。位置はどこでもかまいませんが、前後 に半角空白を入れてください。また、「--mailnews」という文字列は削除 してください。 (4) 同じページの「日付順に使う引数」の欄に 「--sort=field:Date --ascending,--sort=field:Date --descending」と 入力してください。コンボボックスのリストから選択できます。 (5) 「OK」ボタンを押して設定を保存してください。  以上で、インデックス作成のときに searchsp.pl が使われるようになります。 この設定をする以前に作成されたインデックスに記録されている情報は更新されな いため、正しい日付順にするには、インデックスを削除して作り直してください。  作り直したフォルダを対象に検索し、検索結果の「日付」が「年/月/日(曜日) 時:分:秒」という形式になっていれば、正常に動作しています。  このフィルタの動作についてご意見などありましたら、作者までお知らせくださ い。 □将来の予定  作者が「こんな機能が追加されるともっと便利になるのかなあ」と思っているも のです。何かいいアイディアがありましたら、遠慮なくメールでお知らせください。 ・検索したキーワードの強調表示  いずれ対応したいと思います。 ・フォルダを移動したときの対応  現在は、インデックスを作成してあったフォルダを移動したり削除した りしたときに、対応するインデックスがそのまま残ってしまいます。同時 に移動・削除は実現が困難ですが、対応するフォルダがない場合は削除す るような「インデックスの整理」をする機能を追加できるといいなあと思っ ています。 ・凍結 (バックアップ)  メーリングリストやニュースなど、どんどんと溜まっていくメールを、 いつまでもメールボックスに入れておかなくてもよい場合があると思いま す。今後、閲覧用としてしか利用しないメールは、別のフォルダに移動し て AL-Mail のメールフォルダは削除しても構わなくするような機能を追 加したいです。  その際、移動したメール・インデックスは、search-s for Namazu 単体 アプリケーション版に管理を渡せるようにしたいと思います。  そうすると、引用コピーができるようにしないといけませんね。 ・ドキュメントの HTML化  このドキュメントもかなり長くなってしまったので、そろそろ、HTML や Windows のヘルプファイルなどにして、ハイパーリンクにしないと読 む方が大変になってきていると思います。ま、いずれ。 ■5. 著作権・免責  search-s for Namazu AL-Mail Plug-in は、フリーソフトウェアです。どなたで も、無償でお使いいただけます。  著作権は、S.Yam こと 山下誠二 が保有します。  本ソフトウェアを使用したことによるいかなる損害に対しても、作者は一切 責任を負いません。使用者自身の責任の下でお使いください。 ■6. 転載・配布  本ソフトウェアの転載・配布は自由に行ってかまいません。雑誌などの商品に収 録していただいてもかまいません。  ただし、オリジナルのパッケージ(圧縮ファイル) に含まれるすべてのファイル を形態を変えずに転載・配布を行ってください。  できましたら、事後報告でも結構ですので、転載した場所をメールで support@syam.net にご連絡ください。 ■7. サポート  サポートは、電子メール・ Webページで行っています。search-s Plug-in につ いての最新情報は、Web で閲覧できます。URL は、 http://www.syam.net/library/search-sp/ です。  質問・要望・バグ報告等ありましたら、電子メール(E-mail) で、 support@syam.net 宛までお知らせください。  Namazu に関する質問は、Namazu のメーリングリストに参加して、質問してくだ さい。Namazu のメーリングリストについては、 http://www.namazu.org/ml.html をご覧ください。参加方法や注意事項が載っています。 ■8. 最後に  Namazu は、無償で、しかもオープンソースで、個人用途でも気軽に全文検索シ ステムを構築できる、とても便利なソフトウェアだと思います。いろいろとアイディ アを出して、新しい利用法を考えてみるのもよいと思います。  Namazu に関して最新の情報を入手したい方は、メーリングリストに参加してみ てください。  Namazu の Webサイトの URL は、以下の通りです。 http://www.namazu.org/ ☆☆☆☆☆ 謝辞 ☆☆☆☆☆  search-s for Namazu AL-Mail Plug-in をお使いいただき、ご意見・ご要望をお 寄せいただいた方々、本当にありがとうございました。この場をお借りして、御礼 を申し上げます。  search-s Plug-in の開発には、以下のコンポーネントを使用しています。有用 なものを公開していただき、ありがとうございます。 (1) TRichEditViewer v1.11 by Jordan Russell jr@jrsoftware.org - www.jrsoftware.org (2) BigView ver 3.03 「 大容量テキスト高速表示コンポーネント 」 (C)1997 NIFTY-Serve : GEF05660 / shimo ※一部ソースコードを変更して使用しています。 (3) EldoS Visual Components EldoS ElTree Lite for Delphi and C++Builder Copyright (c) 1998-2001, EldoS http://www.eldos.org/eltree/eltree.html ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆  今後とも、AL-Mail および Namazu のご発展・ご活躍をお祈りいたします。 以上 【参考】バージョンアップ履歴  各バージョンでの主な修正履歴です。 □Version 0.4 [1999/3/29] ・初公開。 □Version 0.5 [1999/7/7] ・「インデックス作成・更新」ウィンドウ、「検索」ウィンドウが画面外に出 ないように補正するようにした。 ・「ヘルプ」メニューに Namazu のマニュアル(ローカル) にリンクを張った。 ・検索結果のファイル result.txt が残ったままになっていたので、表示が終 わったら削除するように修正。 ・[Result] セクションの ListCount(表示件数) を HistryCount(検索履歴件 数) として扱っていた不具合を修正。 ・Windows 95/98 で階層の深いところにあるファイルのインデックス作成がで きない不具合を修正。 ・検索結果の表示形式(ソート・要約・件数) を変更したときに再検索するオ プションを追加。 ・インデックス作成の経過表示のウィンドウを閉じるときにメモリを開放して いなかった不具合を修正。 ・「検索結果」ウィンドウの検索式と「検索」ウィンドウの検索式のコンボボ ックスの中身の同期が取れていなかった不具合を修正。 ・複数フォルダ(インデックス) からの検索に対応。namazu.conf に複数の REPLACE 行をセットすることで実現。 ・上記対応により、INIファイルの仕様を変更。[Search] セクションの Folder を廃止。[Mknmz] セクションと同様に、TargetFolderCount, FolderN (N は 数字) を追加。 ・引用のみのメールがヒットした際、結果のファイル名の部分の判定がうまく いっていなかった不具合を修正。 ・検索対象フォルダを保存する機能を複数フォルダでも効くように修正。 ・複数フォルダを対象に検索したときの結果に、インデックスのパスが表示さ れるのをフォルダ名に変換することができるようにした。 ・検索結果の初回メール内容の表示時に、スクロールするのが見えてしまうの を修正。 ・AL-Mail の起動時・終了時に自動的にインデックス作成を行うオプションを 追加。 ・前回インデックス作成日時・それ以降の受信メール数を表示するようにした。 ・インデックス作成時に経過(いくつ目のフォルダか) を表示するようにした。 □Version 0.8 [1999/9/29] ・メール内容をコード変換(JIS -> SJIS) するようにした。 ・検索対象のフォルダの組み合わせをエイリアスとして保存できるようにした。 [Alias] セクション追加。 ・アカウントを切り替えても読み込む INIファイルが切り替わらない不具合を 修正。 ・フォルダ名の表示されている TEdit にカーソルを合わせたときに表示され るチップヘルプ(フォルダ) に、改行を入れて縦に並ぶようにした。 ・「検索」ウィンドウで、Alt + D を押してもフォルダ名が表示されているエ ディットボックスにフォーカスが移らない不具合を修正。 ・「検索」ウィンドウのデザインを変更した。 ・インデックス作成を相対パスで行うようにした。これにより、他のマシンか らもインデックス作成・検索が行えるようになった。 ・ラベルのキャプションに全角のコロン(:) と半角のコロン(:) が混ざって いたのを半角に統一した。 ・検索結果一覧の最初・最後の項目にカーソルを合わせて'N', 'P'キーを押し たときに、不正な位置にカーソルが移動してしまう不具合を修正。 ・検索式に全角空白のみを指定すると、動作がおかしくなる不具合を修正。 ・「検索結果」ウィンドウから「検索」ウィンドウを呼び出したときに、画面 からはみ出るのを補正するようにした。 ・検索結果の題名やファイル名をクリックしたときに、テキストが選択されて いるときは、メール内容を表示しないようにした。 ・開発環境を Borland Delphi 5 に変更。 ・検索フォルダの保存のオプションを廃止。常に保存するようにした。 □Version 0.8.1 [1999/9/30] ・フォルダを選択していない状態でエイリアスの新規保存ができてしまう不具 合を修正。 ・エイリアス削除後にチェックが消えない不具合を修正。 □Version 0.9 [2000/5/9] ・Namazu v2.0 に対応。「設定」ウィンドウでバージョンを選択。 ・v2.0 への対応により、検索結果のソートの種類を増やした。昇順・降順が 選択できるようにした。 ・受信メール数のカウントができていなかった不具合を修正。 ・コマンドラインオプション、パスを自動で設定するボタンを追加。 ・設定画面でのファイル参照を入力されている値を基に初期表示ディレクトリ を決めるように修正。 ・Namazu のバージョンによって、namazu.conf と namazurc の切り替えを行 うようにした。 ・アカウントの切り替えを行ったときに、動作がおかしくなっていた不具合を 修正。 ・巡回受信のときに、アカウント別に受信メール数をカウントできていなかっ た不具合を修正。 ・検索のときに使ったコマンドラインを確認できるようにした。 ・「Namazu のヘルプ」メニューで呼び出すファイルは、namazu のパスの設定 からパスを推測するようにした。 □Version 0.9.1 [2000/5/15] ・アカウント切り替え時に、使用する INIファイルが切り替わらなかった不具 合を修正。 ・検索結果のメール内容で、最後の行までカーソルが行っているときにスペー スキーを押したときに、警告音が鳴っていなかった不具合を修正。 ・検索結果からメールVIEW を呼び出すボタンを用意した(キーは Shift+Enter)。 ・ローカルの作業用ディレクトリでインデックス作成の作業をしないようにし た。設定で変更可。 ・検索し直したときに配列の初期化をしていなかった不具合を修正。 ・検索式が入力されていないときも再検索してしまう不具合を修正。 □Version 0.9.2 [2002/7/24] ・開発環境を Delphi 6 Professional に変更。これに伴い、コンボボックス の入力補完機能が追加された。 ・Windows XP での動作確認。 ・Namazu v1.3, v1.4 などをサポート外とし、Namazu v2.0以上のみサポート とした。 ・空白を含むパスにインデックス(メールボックス) があると、検索ができな い不具合を修正。 ・検索結果一覧でも Shift + EnterキーでメールVIEW を呼び出すことができ るようにした。 ・検索対象のフォルダを選択するポップアップメニューを廃止して、ダイアロ グで一覧を表示するようにした。検索時に複数フォルダの選択が楽にできる ようにした。 ・エイリアス作成・編集方法を変更。 ・検索結果一覧で Backspace または Shift + スペース による逆スクロール を可能にした。 ・複数の AL-Mail (別のアカウント) から同時に利用した場合に、まともに使 えなかった不具合を修正。(大量にプログラムを修正) ・安定性の向上。 ・検索結果の着色を厳密(強力)に行うようにした。 ・Namazu v2.0.10 以前で行頭にファイル名が来ないことがある不具合に対策。 ・複数フォルダのインデックスを同時に作成するとき、インデックス作成中の 経過をひとつの画面で行うようにした。 ・インデックス作成の経過表示のウィンドウのサイズを可変にした。右クリッ クなどで選択範囲をコピーできるようにした。 ・「エイリアス編集」ウィンドウのデザインを変更した。エイリアス追加は 「フォルダ選択」ウィンドウから行うようにした。 ・日付順のコマンドライン引数をカスタマイズできるようにした。mknmz 用フ ィルタ searchsp.pl を同梱し、--sort=field:date で正確にソートできる ようにした。 ・namazurc を作成しないオプションを追加。 ・検索結果でコピーおよび引用符付きコピーの機能を追加。 ・検索式を入力する場所で自動的に IME を切り替えるオプションを追加。 ・メール受信中に「インデックス作成」ウィンドウを開くと、受信メール数の カウンタが進まないので、「インデックス作成」ボタンを押したときのみ INIファイルを更新するようにした。